ヤマワケエステートの償還延期問題とは?「やばい」と言われる理由や炎上の背景も解説!

こんな方におすすめ

  • ヤマワケエステートの償還延期の理由を知りたい
  • ヤマワケエステートの評判について知りたい
  • 不動産クラファンのリスクについて知っておきたい

今回の償還延期問題で、これからヤマワケエステートを利用したいと考えていた方にとっては、「やっぱり怪しい」「詐欺なのでは?」と不安になったのではないでしょうか。

投資はよく考えて行わなければ、人生を変えるほどの金額を失ってしまう可能性だってあるのです。

この記事でわかること

  • ヤマワケエステートの評判
  • 同様の事例が起こった場合の他社の対応
  • 不動産クラウドファンディングのリスク

これからヤマワケエステートに投資しようか悩んでいる、まだ不動産クラウドファンディングについてあまり知らない方も、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

【結論】償還延期は「換価処分が完了しなかった」ために起こった

まずは「換価処分」にいついて少し説明しますね!

換価処分(かんかしょぶん)とは?

「換価処分(かんかしょぶん)」とは、不動産を売却してお金に換えることを指します。

クラウドファンディングの仕組みでは、投資家から集めた資金で不動産を購入・運用しますが、プロジェクトが終了するときや、途中で返済が滞ったときなどに、不動産を売却して現金化することがあります。これを「換価処分」と言いますよ。

つまり、今回の償還延期の理由は、不動産が予定後りに売却できず、投資家に分配するための資金を集められなかったために起こったということです。

このように「運用期間の延長」や「償還の遅れ」が生じる原因としては以下のような事柄が挙げられますよ。

不動産クラウドファンディングで償還が遅れる主なケース

  • 物件の売却が長引く
    想定していた期日までに買い手が見つからず、売却完了が遅れる。
  • 物件価格が下落して買い手がつかない
    想定よりも不動産市況が悪化し、希望価格での売却が難航する。
  • 工事や開発が遅れる
    リノベーション・建設・用途変更などが予定通り進まず、運用期間が延びる。
  • 賃貸募集の遅れや空室率の悪化
    想定していた賃料収入が確保できず、運用プランを見直す必要が出る。
  • 権利関係のトラブル
    テナントとの契約解約や、土地の権利関係の調整に時間がかかる。
  • 外部要因による市場の停滞
    金利上昇、経済不況、パンデミックや災害などで不動産取引が鈍化する。

このような様々な原因によって、償還の遅れが生じる可能性があることを理解しておきましょう。

償還延期になったファンドとは?

今回償還延期の対象となったのは「札幌市宮の森 隈研吾×Knight Frank」シリーズのファンドです。

出典:ヤマワケエステート

このシリーズは、隈研吾氏が設計を手掛けた集合住宅「プロスタイル札幌宮の森」を投資対象としており、ヤマワケエステートが取得した全20戸のうち13戸を4つのファンド(1st~4th)に分けて募集していました。

そして今回、償還延期となったファンドは、4つのファンドのうち2nd〜4thの3つのファンドとなります。

ファンド名償還予定日償還予定日(改)
札幌市宮の森 1st 隈研吾&Knight Frank社2025/1/31
償還済み
札幌市宮の森 2nd 隈研吾&Knight Frank社2025/2/282025/8/29
札幌市宮の森 3rd 隈研吾&Knight Frank社2025/4/302025/8/29
札幌市宮の森 4th 隈研吾&Knight Frank社2025/5/302025/8/29

総額約23億円を集め、想定利回り13~18.4%という高水準を提示していました。

「1st」シリーズは2025年1月31日に償還を完了していますが、2nd~4thについては2025年3月7日付で「運用終了後の償還延期」が公式に発表されています。

償還延期問題はなぜ起きたか

今回の償還延期の理由は、不動産の売却が当初のスケジュール通りに進行しなかったことにあります

不動産売却の流れを簡単に説明しますね。

不動産クラウドファンディングにおける不動産売却の流れ

1.売却活動の開始

2.購入希望者との交渉

  • 売却条件(価格・引渡時期など)の調整を行います。
  • 希望者が見つからない場合、価格を見直したり新たな買主を探したりする必要があり、ここで償還延期が発生するケースもあります。

3.売買契約の締結

  • 買主が決定したら、不動産売買契約を締結。
  • この時点で売却金額や引渡し時期が確定します。

4.決済・引渡し

  • 契約条件に基づき、買主から代金を受け取り物件を引き渡します。
  • ここで初めて現金化が完了。

5.精算・償還

  • 売却代金から必要経費(仲介手数料、登記費用、税金など)を差し引く。
  • 残額を投資家の出資割合に応じて分配(元本+利息)。
  • これで償還手続きが終了。

今回の件では、上記「3.売買契約の締結」の段階で相手側との契約交渉が上手くいかず、売買契約を締結することができませんでした。

売買契約の締結が完了しなかった以上、投資家に分配する資金を確保することはできません。

そのため、ヤマワケエステートとしては、償還を延期せざるを得なかったということです。

今後の対応は?

ヤマワケエステートとしては「可能な限り早期の償還を⽬指す」と発表しています。

ただし、具体的な償還の目処は今のところ立っていないようですね。

同社は早期償還を目指すための施作として以下のことを挙げていますよ。

早期償還のための具体的な施作

1. 売却活動の強化

  • 既存の購入予定者との交渉を加速し、早期売却を目指す
  • 並行して新たな購入候補者を探し、顧客開拓を進める

2. 透明性の確保と定期報告

  • 購入予定者との交渉状況や販売活動の進捗を定期的に報告
  • 売却が一定段階に進んだ時点で、具体的なスケジュールを提示

3. 償還と利息の取り扱い

  • 売却(換価処分)が完了次第、契約に基づいて利息を計算し清算
  • 法令・約款に従い、適正な償還と配当を実施
  • 可能な限り早期の償還実現に向け誠心誠意取り組む

4.「運用終了」の定義の見直しと改善

  • 定義の明確化:「運用終了」の意味や償還の流れを投資家にわかりやすく説明
  • 開示体制の強化:売却活動や償還の進捗状況をより詳細・透明に開示
  • 表現方法の改善:誤解を招かない表現・情報開示に改善し、投資家への配慮を徹底

償還はされるのか?

「早期償還を目指す」のはわかったけれども、投資家にとっては、「償還はされるのか?」が一番気になるところですよね。

結論、これは対象不動産を換価処分し、現金化されない限り償還はできないということになっています。

その理由は、主に以下の2つが挙げられます。

  • ファンドごとの独立性
  • 不動産特定共同事業法による制約

それぞれ説明しますね。

ファンドごとの独立性とは?

不動産クラウドファンディングは、案件ごとに「匿名組合契約」を結ぶ仕組みになっています。

そのため、あるファンドで集めた資金は、必ずそのファンドの不動産にのみ投資され、他の案件や会社全体の資金とは切り離して考えなければなりません。

不動産特定共同事業法による制約とは?

不動産クラファンは不動産特定共同事業法に基づいて運営されます。

この法律では、投資家からの出資は「現物」ではなく必ず現金で行い、返還も同様に現金で行わなければならないと定められています。

つまり、償還時に「部屋を現物で渡す」といった返還はNG。必ず現金化(売却→分配)が必要なのです。

要するに、不動産クラファンでは、投資家への償還は必ず「そのファンドで生じた現金」から行われる仕組みになっていて、他のファンドや会社全体のお金で補填することはできないということです。

対象不動産の売却が行われない限り、償還されるのは難しいということですね。

同様のファンドのトラブル事例との比較

今回のような問題は、ヤマワケエステートに限った話ではありません。

他社でも同様の償還延期となった事例があるので、COZUCHI(コヅチ)OwnersBook(オーナーズブック)の事例をそれぞれみていきましょう。

COZUCHIの事例

ファンド名当初運用終了予定日運用終了予定日(改)実際償還日
広尾一棟ビルNo.542023年9月5日2024年9月5日
(12ヶ月間延長)
2023年11月29日

起こった理由とは?

  • 2023年7月下旬に買主候補者より購入申込撤回の申し出→ ファンド期日迄に売却することが困難に。

その後対応は?

  • 運用終了予定日の約1ヶ月前に、延長になる旨を「NEWS」にて告知→ 投資家は「運用終了まで出資を継続」or「当初運用終了予定日における事業者買取」のどちらかを選択可能
  • その後、定期的に進捗具合を投資家に向けて発信
  • 運用終了予定日(改)よりも早い、2023年11月29日に償還完了

OwnersBookの事例(※貸付型)

ファンド名当初運用終了予定日運用終了予定日(改)実際償還日
大阪市中央区ホテル素地第1号第1回2021年3月31日2022年3月31日
(12ヶ月間延長)
2025年1月15日

起こった理由とは?

  • 新型コロナウイルスの影響によるインバウンド客の減少、不動産取引量の一時的な停滞等により担保不動産の売却が最終期限内に整わなかった。

その後の対応は?

  • 最終弁済日に、延長になる旨を「お知らせ」にて告知
  • その後、22回に渡り「お知らせ」において、投資家へ近況の報告を実施
  • 最終的には2025年の1月15日に償還完了

3社の対応の比較

サービス名ファンド名対応の違い
ヤマワケエステート札幌市宮の森 1st 隈研吾&Knight Frank社
  • 償還期日の前日に延期になる旨のお知らせ
  • その後の近況報告などは現在まで特になし
COZUCHI広尾一棟ビルNo.54
  • 運用終了予定日の約1ヶ月前に延期になる旨のお知らせ
  • 投資家は運用終了まで出資を継続」or「当初運用終了予定日における事業者買取」のどちらかを選択可能
  • お知らせによる近況報告
OwnersBook大阪市中央区ホテル素地第1号第1回
  • 最終弁済日に延長になる旨のお知らせ
  • 22回に渡り「お知らせ」において、投資家へ近況の報告を実施

3社の対応の違いとしては、COZUCHIやOwnersBookは、投資家への現況報告が頻回に行われている点が挙げられます。

OwnersBookに至っては、計22回もの近況報告が行われていますよね。

このように「現状がどうなっているのか」を伝えてくれる試みは、不測の事態が起こったときに、少しでも安心できる要因になります。

安心できる投資先を選ぶ基準として、このように現況報告をきちんと行なってくれるかどうかも判断材料の一つになりますよ。

ヤマワケエステートがやばいと言われる理由・SNSでの炎上について

ここではヤマワケエステートのやばいと言われる理由やSNSでの炎上について解説します。

関連会社の株主優待の廃止

ヤマワケエステートの親会社、WeCapital株式会社のさらに上にある親会社である株式会社REVOLUTIONで起きた株式優待の廃止が大きな波紋を呼びました。

起きたことをまとめるとコチラ🔽

関連会社の株主優待廃止の内容

  • 2024年10月、REVOLUTIONは「2,000株以上保有する株主に、年間12万円分のQUOカードPay(6万円×年2回)」という破格の優待を発表。→ この発表を受けて株価は400円台から700円近くまで急騰。
  • その後、優待は 一度も実施されることなく、2025年3月に突然廃止。同時に当時のREVOLUTIONの社長は辞任し、ストックオプションも放棄。

この対応を巡り、投資家からは「発表して株価を吊り上げ、投げ売りさせたのでは」などSNS上での深刻な不信の声が続出しました。

この一件で、関連会社であるヤマワケエステートの信頼性にも影響したようです。

実績・信頼性に不安がある

ヤマワケエステートがサービスを開始したのは2023年9月なので、不動産クラウドファンディング業界では比較的新しい存在です。

他社と比較するとコチラ🔽

サービス名サービス開始時期
ヤマワケエステート2023年9月
CREAL2018年11月
COZUCHI2019年9月
TECROWD2021年4月

上記他社は5年〜7年ほどの実績がありますが、ヤマワケエステートはまだ開始から2年ほどのサービスです。

「開始から日が浅い=運用実績もそれだけ少ない」ということになるので、他社と比較すると実績や信頼面で劣ると言えるでしょう。

劣後出資割合が低い

劣後出資割合をご存知ない方のために少し説明しますね。

劣後出資割合とは?

不動産クラウドファンディングにおいて損失が発生した場合に、運営会社が自己資金として損失負担する割合のこと言います。

例えば、劣後出資(運営会社負担分)が10%、優先出資(投資家負担分)が90%だとしましょう。

この場合、何らかの損失が発生した場合、まず劣後出資割合の10%分から損失を負担することになります。

つまり、下落率が10%以内で収まれば、投資家の出資金には影響が出ないということです。

この劣後出資割合が、ヤマワケエステートの場合、数%のものも存在し、多くの場合が10%未満という少ない割合となっています。

そうすると、損失がそこまで多額ではない場合でも、投資家の出資金にまで損失が及ぶ可能性もあります。

そのため、投資する場合は、この運営会社側の劣後出資割合がどれくらいなのかを必ずチェックするようにしましょう。

途中解約ができない

ヤマワケエステートでは、投資申込後ファンドの運用が開始されると、原則として途中解約ができません

ファンドの運用終了まで現金化ができないので注意しましょう。

しかし、中には一定の条件を設けて途中解約できるファンドもありますよ。

途中解約できるファンドの一例

  • COZUCHI
  • SOLS(SOLS Wallet)
  • MyShopファンド
  • ゴコウファンド

急に資金が必要になった場合でも、途中解約できるファンドを選んでおくと少し安心ですね。

少しでもリスクを抑えたい方は、こういった途中解約できるかどうかもチェックしておきましょう。

運営会社が非上場企業である

ヤマワケエステート株式会社は非上場企業です。

不動産クラウドファンディングを手がける事業者の多くは、スタートアップや中小規模の不動産会社が中心であり、証券取引所に上場していないケースが一般的です。

ヤマワケエステートもその一つで、投資家から見れば「上場企業のような情報公開義務がない」という点が注意点になりますね。

そのため、投資判断にあたっては以下の点が特に重要になります。

投資判断にあたって重要なポイント

  • 開示情報の量と質(ファンドの詳細・物件情報・リスク説明など)
  • 運営会社の信用力(設立年数、経営陣の経歴、資本金など)
  • 劣後出資割合やリスクヘッジ体制

これらをチェックすることで、投資先として信頼できるかどうか判断するのがおすすめですよ!

ヤマワケエステートの良い評判

こちらではヤマワケエステートの良い評判を解説します。

1万円という少額で不動産投資が始められる

ヤマワケエステートは、1万円から投資できるため初心者でも気軽に不動産投資を始められます。

例えば、不動産投資(現物不動産投資)は自身で不動産を購入・管理するので、ある程度まとまった資金が必要です。

それに対し、不動産クラウドファンディングでは投資が小口化されているため、少額での投資が可能です。

特にヤマワケエステートでは1万円から始められるので、資金面でのハードルがぐっと低くなっていますよ。

1万円という少額で投資ができるメリット

  • 最低投資額が1万円からのため、初心者でもリスクを抑えて始められる。
  • 例えば「10万円投資が必要」な他社ファンドと比べてもハードルが低い。
  • 学生や主婦でも「お試し感覚」で投資しやすい。

このように、大きなリスクを取らずに、まずは少額で経験を積みたいという方にはおすすめですよ。

想定利回りが高い

ヤマワケエステートは、比較的高い想定利回りを提示しており、資産運用の効率を高められます。

過去には想定利回り84%という驚きの利回りも存在しました。

想定利回りが高い理由としては、ハイリスク・ハイリターン型の案件も多数取り扱っているためと言えるでしょう。

想定利回りが高いことによるメリット

1.少額投資でも大きなリターンを狙える

  • 一口数万円から投資できるため、高い利回りが設定されている案件では、少額投資でも効率よく資産を増やせる可能性あり。

2.資産形成スピードの向上

  • 利回り10%以上の案件では短期間でより多くの利益を得られる可能性があり、投資効率が高い。

3.分散投資効果を高められる

  • 高利回り案件から得たリターンを他の案件に再投資することで、資産を一つにまとめず、いろいろな投資に分けてリスクを小さくすることができる。

ただし、ハイリターンであるが故のリスクもあるので注意しましょう。

考えられる主なリスク

1.劣後出資割合の低さ

  • 劣後出資割合が低い→ファンドに損失が生じた際、投資家に損失が及ぶ可能性(元本割れなど)が高い。

2.途中解約できない

  • ヤマワケエステートでは、ファンドの満期まで途中解約できない→急に資金が必要になった場合に対応できない。

メリットとリスクをそれぞれ考慮して投資しましょう!

多様な不動産ファンドから選択できる

ヤマワケエステートでは、幅広い不動産ファンドの中から自分に合った案件を選べます。

エリアや物件タイプ、運用期間などが多様にラインナップされているため、目的に合わせた投資戦略を立てやすいですよ。

多様な不動産ファンドから選択できるメリット

1.投資家は「居住用か商業用か」など、自分の関心分野で選べる

2.不動産の種類が分散されているため、リスク分散投資が可能

→これは「もし一部の不動産が不調でも、他の不動産でカバーできる」 という意味です。

  • 居住用マンション → 景気が悪くても「住む場所」は必ず必要なので、安定しやすい。
  • 商業施設(オフィス・店舗など) → 景気に左右されやすいが、好景気時には収益が大きい。
  • 物流施設(倉庫など) → ネット通販の普及で需要が伸びやすい。

つまり、投資対象が「住宅だけ」「商業施設だけ」だと、その分野が不調になったときにリスクが集中してしまいます。

しかし、住宅・商業施設・物流施設などに分散投資しておけば、一部が不調でも他が安定して支えてくれるため、全体のリスクを抑えることができるのです。

投資目的やリスク許容度に応じて柔軟に選べる点が大きな魅力ですね。

募集案件が頻繁に更新されている

ヤマワケエステートは募集案件の更新頻度が高く、投資の機会を逃しにくい点がメリットです。

定期的に新しい案件が公開されるので、投資家は自分のタイミングで投資ししやすいですよ。

他社と比べてもそのファンド組成数の多さは一目瞭然です。

サービス名月毎の平均ファンド組成数
ヤマワケエステート7〜10件
他社1〜2件

毎月のように複数案件が登場するため、人気案件に応募できなかった場合でも次のチャンスがすぐに訪れるのは魅力ですね。

継続的に投資機会を得たい人にはおすすめですよ。

不動産クラウドファンディングのリスクについて

こちらでは不動産クラウドファンディングに投資をする前に知っておきたい「リスク」について解説していきます。

投資には必ずリスクがつきものなので、きちんと理解しておきましょう!

元本割れなどで失敗するリスクがある

物件価格の下落や、入居率の低下による賃料収入の減少などで、運用益が想定より低くなる可能性があります。

元本割れリスクの一例

  • 不動産の価格が下落し、売却時に想定より低い金額になる場合
  • 入居者が集まらず賃料収入が減少してしまう場合
  • 事業者の経営状況が悪化し、配当や償還に影響が出る場合

投資先が不動産だからといって必ず利益が出るわけではなく、元本割れの可能性を前提に投資判断をすることが大切ですよ。

運用期間内での解約ができないケースも多い

不動産クラウドファンディングは、一度投資すると運用期間が終了するまで解約できない場合がほとんどです。

投資家から集めた資金は、物件の購入や運用に充てられます。

そのため、途中で資金を引き上げるとプロジェクト全体に支障をきたすので、途中解約できない場合が多いのです。

途中解約できないことによるデメリット

  • 急な資金需要に対応できない→病気や事故、生活費の不足などで現金が必要になっても、投資資金を引き出せない。
  • 不測のリスクに対応しにくい→経済環境の変化(金利上昇、不動産価格下落)などがあっても、途中で資金を引き上げられない。

資金を拘束される期間があることを理解し、余剰資金での投資を心がけることが重要ですよ。

税制上のメリットが少ない

不動産クラウドファンディングは投資として魅力的な面はあるものの、NISAやREIT、現物不動産投資と比べると税制上のメリットが少ない点は注意すべきポイントです。

NISAのように非課税制度が使えないほか、現物不動産のように減価償却を活用して節税することもできません。

配当や分配金は通常の雑所得や配当所得として課税されるため、節税効果を狙った投資先としては不向きでしょう。

投資種類税制メリット詳細税率のメリット
不動産クラウドファンディングなし
  • NISA非対応。
  • 減価償却などの控除不可。
  • 分配金は雑所得または配当所得として課税。
約20.315%(源泉徴収あり)
NISA(株式・投資信託)大きい
  • 売却益や配当金が非課税(年間120万円〜360万円まで)
0%(非課税枠内)
現物不動産投資中程度
  • 減価償却や経費計上で所得税の節税可能。※ただし赤字計上のリスクあり。
所得税率(5〜45%)に影響
REIT
(上場不動産投資信託)
やや小さい
  • NISAで保有すれば非課税可能。
  • 通常は分配金に20.315%課税。
約20.315%

不動産クラウドファンディングは「少額から投資できる」「案件選びがしやすい」といったメリットはありますが、税制優遇を重視する投資家にとっては不利といえます。

節税を意識するなら、NISAを利用した株式やREIT、あるいは減価償却を活かせる現物不動産投資の方が適していると言えるでしょう。

優先列後方式について知っておこう

優先劣後方式とは、不動産クラウドファンディングで投資家を守るために使われる仕組みのことです。

「損失が出たときに、誰がどの順番で損失を負担するか」を決めるルール のようなものですよ。

  • 優先出資:一般投資家(あなた)が出すお金→損失が出ても、劣後出資が先に負担してくれるので守られやすい。
  • 劣後出資:運営会社が出すお金→万一不動産価格が下がった場合、まずこの部分から損失をカバー。

たとえば、

  • 物件価格:1億円
  • 優先出資(投資家):8,000万円
  • 劣後出資(運営会社):2,000万円

このように組成されていた場合、もし不動産価格が 9,000万円に下落 したら…

  • 損失は1,000万円。
  • まず劣後出資(2,000万円枠)から差し引かれる。
  • そのため投資家の8,000万円は守られる。

さらにもし 7,500万円まで下落 した場合は、劣後出資の2,000万円ではカバーしきれず、投資家も500万円分損失を負担することになります。

優先劣後方式のメリット

  • 投資家の元本が守られやすい。
  • 運営会社がリスクを一部負うことで、安心感が高まる。

優先劣後方式のデメリット

  • 劣後出資の割合が小さいと、大きな下落には対応できない。
  • 元本保証ではないため、あくまで「リスク軽減策」にすぎない。

優先劣後方式は、不動産クラウドファンディングを安心して始めやすくするための仕組みです。

ただし「劣後出資割合(何%か)」を確認しないと安心度は変わるため、案件ごとにしっかりチェックすることが大切ですよ。

まとめ

この記事のまとめ

  • ヤマワケエステートの償還延期問題は、不動産が予定後りに売却できず、投資家に分配するための資金を集められなかったために起こった。
  • 同様のファンドでも償還延期は度々起こっている→ただし、他社は近況報告がまめに行われており、投資家に対する信用獲得に繋げている。
  • 不動産クラウドファンディングに投資する前に、必ず投資のリスクについて知っておくことが大切。

今回のような償還延期問題は、ヤマワケエステートに限った問題ではありません。

まずはあなた自身でリスクを理解して、慎重に投資する運営会社を選ぶようにしましょう!

  • この記事を書いた人

mablog.life

-不動産